米子市とガイナックス!

 「米子はいいとこ~一度はおいで~」という有名な曲をご存じでしょうか。おそらくそんな曲は聴いたことが無いという人がほとんどだと思いますが、実のところこの曲はさっき私自身が考えたばかりの適当な曲なので、知らなかったとしても別段不思議でもなければ、恥も損もありません。しかし、もしも貴方が米子市について全くなにも知らないのだとしたらそれはちょっと損しているかもしれません。恥までは行かないまでもやっぱりもったいないと思います。このサイトではそんな素敵な街である米子市をテーマに、その影響を十二分に受けているガイナックスという会社との関係性を探っていこうと考えています。

 おそらくは知れば知るほど魅力的な場所ですので、きっと貴方も気に入るはずだと思います。どうか、これを読んだ貴方が「米子はいいとこ~一度はおいで~」と歌い始めますように。

米子市ってどんなところなの?

 米子市がどんなところか一口で説明するのは非常に難しいですが、大まかに説明すると約24万人の人口を擁する米子都市圏の中心都市であり、また、広域に及ぶ経済地域として有名な場所になっています。これは近接する松江・出雲・安来といった各都市圏などと同じく、雲伯地方において中海・宍道湖経済圏を形成しているという場所なのです。これは江戸時代から商業都市として発展した事が起因としてあり、元々、『山陰の大阪』とも呼ばれていました。その名残が未だに残っており、大きな商圏としての街になっているというわけです。しかし、決して商売だけでは無く、文化やお祭り、そして、スポーツなども盛んです。文化面で言うと、やはり米子ガイナックスシアターなどが上げられるでしょう。他にも様々なものがありますが、ひとまずはそれです。

 そしてお祭りですが、やはり米子がいな祭りから始まり、米子盆踊り、がいな万灯などの多くのお祭りがあるのです。楽しいですよ。そして最後にスポーツですが、実はこの米子は日本におけるトライアスロン発祥の地として非常に有名な場所で、実際にトライアスロンの大会などが開かれるのもここ、米子市になっているのです。さて、そんな魅力たっぷりな米子市ですが、実のところ今の形になったのは2005年に入ってからになるのです。

元々米子市はどうして出来たの?

 そうです。実のところ、米子市は元々存在していた街ですが、昔の米子市と今の米子市は大きく変わってしまっています。変わってしまっているといっても時代的な変化の事を言いたいわけではありません。変わったのは、平成十七年の三月三十一日における、米子市と淀江町の合併の話で、結局その二つの街は統合されたものの、名前はそのまま「米子市」を引き継いでいるというわけなのです。だから、今有る米子市というものは実際のところ昔の米子市とは違い、淀江町でもあるということなのです。

 そして米子市が続投するという記念も込めて、この頃に自治体のイメージキャラクターとして公募された「ヨネギーズ」が生まれます。これはふなっしーが梨の妖精であるように、ヨネギーズはY字型のネギの妖精になっています。米子をローマ字で書いたときの頭文字のYから来ているというわけです。もちろん、米子自体がネギで有名だという事もそうです。このヨネギーズは市の広報誌やホームページなどでも頻繁に登場し、またキャラクターグッズも大量に販売製造されていき、市のイベントには必ずと言って良いほど、着ぐるみキャラが登場するようになっています。この米子市の特産である白ネギをモチーフとしたヨネギーズは「ネギ太」と「ネギ子」。そして淀江町出身のドングリ「柏木さん」などがグループキャラクターとしてあり、それぞれのTwitterやFacebookアカウントが公式アカウントとしてあり、いわゆる軟式アカウントと呼ばれるとてもゆるーい感じの団体アカウントだとされています。

 またネギという事で、初音ミクというボーカロイドキャラクターとのコラボも活発で平成22年8月には「初音ミク」の派生キャラクターである「はちゅねミク」とのコラボレーション企画が行われました。「はちゅねミクの日常 ろいぱら!」という漫画作品では、米子市のマスコットキャラクターであるネギ太を初音ミクが振り回すという謎の展開が行われていました。

 このように元々アニメーションや、サブカルチャーとの親和性が高いという傾向もある街で、なぜそんな風な風潮があるのかと言えば、ひとえに、ガイナックスというアニメ製作会社が生まれるきっかけとなった一つの街であるからというのも一つの理由に挙がるのかも知れません。

ガイナックスという名前の由来と関係

 ガイナックスというアニメーション会社は、エヴァンゲリオンや天元突破グレンラガンだけでなく、ふしぎの海のナディアといった名作アニメを多数製作している企業ですが、元々は趣味でこれらの事を行っている大学サークルが前身としてありました。大学サークルというよりかは、大学生が集まってやっていた一つの活動とでも言うべきでしょうか。それが、結果としてあまりにも進みすぎたため、法人化しようという流れになったのでしょう。その際にこのガイナックスという社名を付ける際に、この米子市で撮影した特撮映画の影響もあってか、この地方で「大きい」「でっかい」などの意味を持つ「がいな」という言葉と、未知を意味する「X」を組み合わせてガイナックスと名乗り始めたという訳なのです。

 もちろん、その映画「八岐之大蛇の逆襲」の影響もあってか今現在も、鳥取県米子市にはガイナックスシアターや米子ガイナックスという施設があり、地方でのクリエイティブな空間の一つとして成立している訳です。

八岐之大蛇の逆襲

 そうです。実は、この映画はガイナックスの前身となるダイコン フィルムが作成した特撮映画なのですが、この時に実はスタッフの人が米子がいな祭りのTシャツを着ていたんですよね。その影響もあって、社名がこうなってしまったようですが、実際にこの趣味に走った作品はある種のオカルト的な要素を持つ遺跡というものが数多く存在する米子市との親和性が非常に高かったのかも知れないとも思えます。この映画作品に関しては後で詳しく説明致しますが、このように地方とアニメーションや、クリエイティブが合致するという得意な形の町おこしもある種これからもっと増えていくものの一つなのではないかとも言いたいわけです。

 もちろん前述したような様々なクリエイター文化との融合だけで無く、この米子という場所には様々な別の魅力も沢山あります。そこで、ひとまずはそんな米子市の祭りや工芸品などについてもっと詳しく紹介していきたいと思います。